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医療用医薬品一覧
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電子添文には、禁忌に関する以下の記載があります。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)(引用1)
2.1 うっ血性心不全のある患者[本剤は陰性変力作用を有し、心不全症状を更に悪化させることがある。]
2.2 高度の房室ブロック、高度の洞房ブロックのある患者[本剤は房室伝導、洞房伝導を抑制する作用を有し、刺激伝導を更に悪化させることがある。]
2.3 心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍のある患者[突然死に関する臨床試験(CAST)の結果、このような患者では本薬の経口剤の投与により死亡率が増加するとの報告がある。]
2.4 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
2.5 リトナビルを投与中の患者
2.6 ミラベグロンを投与中の患者
2.7 テラプレビルを投与中の患者
【関連情報】
インタビューフォームには、禁忌の設定理由について以下の記載があります。
■禁忌内容とその理由
2.3 心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍のある患者(引用2)
(解説)
心筋梗塞例の突然死を抗不整脈薬が予防しうるか否かを検証するため、米国において心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍を対象とした突然死の予防に関する臨床試験(CAST:Cardiac Arrhythmia Suppression Trial)が実施された。この試験の中に本薬の経口剤が使用され、その結果、プラセボの死亡及び心停止率(2.20%、7/318例)に対し、本薬の経口剤の死亡及び心停止率(5.88%、19/323例)が有意に高いとの成績が得られた。本薬のみならず多くの抗不整脈薬に対し、心筋梗塞例への投与に対する警鐘が鳴らされた。これを受けて、本薬の経口剤(タンボコール錠)の禁忌の項目に「心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍のある患者」が設定されたことから、本剤でも同様に禁忌とした。
2.4 妊婦又は妊娠している可能性のある女性(引用3)
(解説)
ラット及びウサギにおける器官形成期投与試験で催奇形性は認められなかったが、ラットの母動物において、死亡例、蒼白、不整呼吸、活動性増加、筋弛緩等、ウサギの母動物において、運動失調、呼吸増加及び死亡例が認められた。また、本薬を経口投与したときの毒性試験において催奇形性が認められたため、上記の記載とした。
2.5 リトナビルを投与中の患者
不整脈、血液障害、痙攣等の重篤な副作用を起こすおそれがある。
リトナビルのチトクロームP450 に対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測されることが機序・危険因子である。(引用4)
2.6 ミラベグロンを投与中の患者
QTが延長し、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等を起こすおそれがある。
本剤並びにミラベグロンは催不整脈作用を有する。また、ミラベグロンのチトクロームP450(CYP2D6)阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇するおそれがあることが機序・危険因子である。(引用4)
2.7 テラプレビルを投与中の患者
QTが延長し、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等を起こすおそれがある。
本剤並びにテラプレビルはQT延長作用を有することが機序・危険因子である。(引用4)
【引用】
1)タンボコール静注50mg電子添文 2023年5月改訂(第1版) 2. 禁忌
2)タンボコール静注50mgインタビューフォーム 2024年9月改訂(第12版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 12.その他の注意 (1)臨床使用に基づく情報
3)タンボコール静注50mgインタビューフォーム 2024年9月改訂(第12版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (5)妊婦
4)タンボコール静注50mgインタビューフォーム 2024年9月改訂(第12版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用 (1)併用禁忌とその理由
【更新年月】
2025月4月