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  • No : 1667
  • 公開日時 : 2017/10/19 00:00
  • 更新日時 : 2019/04/26 18:12
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【ワーファリン】 Ⅷ‐26.[ケトライド(マクロライド)系抗生物質]との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐26.[ケトライド(マクロライド)系抗生物質]との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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回答

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 614 主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの〕


 

[相互作用の内容]

本剤の作用を増強する可能性がある。【テリスロマイシンの添付文書に併用注意の記載がある】

 


 
 

[併用時の注意]

併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意し、必要に応じて本剤の用量調節を行うこと。

 

[相互作用の機序]

不明。

 

[相互作用の事例]

<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用増強】

73才男性。大動脈弁置換術既往があり、長期ワルファリン療法中。ワルファリンは7.5mgと6.25mgを1日交替で投与しており、過去1年間のINRは2.8~3.5であった。空咳、呼吸困難が出現し、テリスロマイシン800mg/日5日分を処方された。テリスロマイシン投与開始10日前、INRは3.1であった。テリスロマイシン開始4日後、喀血を来し、翌日入院。INRは11に上昇していた。新鮮凍結血漿2パック投与、テリスロマイシン中止、ワルファリン4日間休薬。INRは2.5に低下し、喀血も消失したので、ワルファリンを従前の用量で再開した。その後INRは2.8~3.3に維持されている。テリスロマイシンはCYP1AとCYP3A4で代謝されることから、R-ワルファリンの代謝が阻害された可能性が考えられる。(海外)

 

<臨床研究報告>2)【ワルファリンの作用増強、減弱】

2004年9月15日現在、カナダ保健省(Health Canada)ではテリスロマイシンの薬物相互作用が疑われる報告を25報受け付けており、この内7報が凝固能異常で、内訳はワルファリンとの相互作用が6報、成分名不明の経口抗凝固薬との相互作用が1報である。患者は50~79才で、7例中6例でINRの上昇、1例でINRの低下が報告されている。INRはテリスロマイシン投与開始1~9日後に変動しており、7例中6例でワルファリンもしくはテリスロマイシンの用量変更を要した。(海外)

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)Kolilekas L et al.: Ann. Pharmacother.,    38,    1424(2004)    WF-1783

2)Health Canada: Can. Adv. Reaction Newslett.,     15,    1(2005)    WF-1913

【図表あり】

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