デエビゴにおいて完全に体から抜けるまでの時間は、明らかにされていません。半減期から推察すると、約10.4日でほぼ消失すると考えられます。
一般的に、半減期の5倍で単純計算すると1/2の5乗で、血中濃度はCmaxの1/32(約3%)まで低下することから、一般的に体内から消失したとみなされます。(引用1)
デエビゴの半減期:日本人健康成人男性にデエビゴを1日1回14日間反復投与したときの最終消失半減期は、デエビゴ2.5mg群が50.6時間、デエビゴ10mg群が47.4時間でした。(引用2)
デエビゴの場合、半減期約50時間×5=約250時間(約10.4日)でほぼ消失すると推察されます。
【関連情報】
デエビゴの体内動態について、電子添文には以下の記載があります。
16. 薬物動態
16.1 血中濃度(引用2)
日本人健康成人男性に本剤2.5、10、25mg注)を1日1回14日間反復投与したときの本剤10mg投与時の投与後14日目の血漿中濃度推移を図1に、承認用量の範囲における初回投与時及び投与後14日目の薬物動態パラメータを表1に示した。レンボレキサントのCmax及びAUC(0-24h)は投与量の増加に伴い増加した。本剤10mg投与時の投与後14日目におけるCmaxは70.2ng/mLであり、投与後3時間及び8時間の血漿中レンボレキサント濃度はそれぞれ31.4及び17.9ng/mLであった。(引用3)
注)デエビゴ錠の承認された用法及び用量は以下の通りです。(引用4)
通常、成人にはレンボレキサントとして1日1回5mgを就寝直前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日1回10mgを超えないこととする。
【引用】
1)佐藤ユリ他 「どんぐり未来塾の薬物動態マスター術」じほう p78-79 (平成28年発行) [ZZZ-1323]
2)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第2版) 16. 薬物動態 16.1 血中濃度
3)社内資料:外国003試験(2020年1月23日承認,CTD2.7.6.4) [DVG-0001]
4)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第2版) 6.用法及び用量
【更新年月】
2024年12月