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医療用医薬品一覧
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[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 441 抗ヒスタミン剤〕
[相互作用の内容]
本剤との相互作用はないと考えられる。
[併用時の注意]
特に注意する必要はないと思われる。
[相互作用の事例]
<基礎研究報告>1)【ジフェンヒドラミン、相互作用なし】
イヌ2匹に対しジフェンヒドラミン15mg/kgを14日間経口投与した。ジフェンヒドラミン投与前後にワルファリン10mg/kgを経口投与したところ、ワルファリンの半減期への影響は認められなかった。
<症例報告事例>2)【セチリジンによるアセノクマロールの作用増強】
88才男性。深部静脈血栓症のため、1年前よりアセノクマロールを投与されていた。偶発的な転倒事故にて当院救急を受診した際、通常の治療で止血不能な重篤な鼻出血を来たしていた。この入院の前8週の間はプロトロンビン活性58~59%、INR1.5であったが、入院時にはプロトロンビン活性10%未満、INR14であった。入院3日前よりアレルギー性鼻炎に対しセチリジン10mg/日を処方されていた。セチリジンを中止し第Ⅸ因子1040単位を投与したところ、プロトロンビン活性は100%となった。1週後、患者はINR1.42で退院した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Hunninghake DB et al.: Arch. Intern. Med., 121, 349(1968) WF-0732
2)Berod T et al.: Ann. Pharmacother., 31, 122(1997) WF-2312
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 449 その他のアレルギー用薬〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強する可能性がある。【トラニラストの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
[相互作用の機序]
不明。
トラニラストが本剤の代謝を阻害する。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用増強】
ワルファリン療法中でトロンボテスト値が安定した患者に、トラニラストを追加投与したところ、トロンボテスト値の低下、併用中のトラニラストの中止によるトロンボテスト値の上昇、併用中のトラニラストの増量によるトロンボテスト値の低下などの報告がある。
<臨床研究報告>2)【ワルファリンの作用増強】
ワルファリンとトラニラストとの相互作用の遡及調査の結果、併用例6例中5例にトロンボテスト値の低下がみられた。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)石川 亜由美: 第7回日本病院薬学会年会, 229(1997) WF-1075
2)中田 吉則: 愛知県病院薬剤師会雑誌, 25, 11(1998) WF-1178
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 449 その他のアレルギー用薬〕
[相互作用の内容]
相互に出血傾向を増強する。【オザグレル塩酸塩水和物の添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
本剤とオザグレル塩酸塩水和物の薬理作用は異なるが、いずれも抗血栓作用を有し、相加的に作用を増強する。
併用時は各種血液凝固能検査値の変動、出血などの症状に常時注意する。
[相互作用の機序]
オザグレル塩酸塩水和物の血小板凝集能抑制作用による。
[相互作用の事例]
文献的報告はない。
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 449 その他のアレルギー用薬〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強する可能性がある。【ザフィルルカストの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
相互作用により出血症状を呈した症例がある。
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に十分に注意し、必要に応じて本剤の用量調節を行うこと。
[相互作用の機序]
ザフィルルカストが薬理活性の高いS-ワルファリンの肝薬物代謝酵素(CYP2C9)を阻害する。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用増強】
85才女性。ワルファリン2mg/日を投与中で、6ヵ月前にはプロトロンビン時間12.9秒、INR1.1であった。ザフィルルカスト40mg/日投与開始の4日後、倦怠感、めまい、労作時呼吸困難、メレナを来した。ヘモグロビン7.0g/dL、ヘマトクリット値20.3%、プロトロンビン時間27.0秒、INR4.5で、ワルファリンを中止し、ビタミンK皮下注と新鮮凍結血漿投与を行った。第2病日、INR1.1。第4病日、ザフィルルカスト中止。大腸内視鏡にてS状結腸にポリープと憩室を認め、ザフィルルカストによるワルファリンの作用増強により、結腸病変からの出血を来したと考えられた。(海外)
<臨床研究報告>2)【ワルファリンの作用増強】
健康成人男子16名に、クロスオーバー法にてザフィルルカスト80mgまたはプラセボを1日2回10日間投与した。第5日にワルファリン25mgをラセミ体として単回投与した。ワルファリンの経口クリアランスは、R体ではザフィルルカスト投与時(0.315L/hr)とプラセボ投与時(0.343L/hr)に有意差はないが、S体ではザフィルルカスト投与時(0.326L/hr)はプラセボ投与時(0.532L/hr)に比し有意に低下した。(海外)
<臨床研究報告>3)【ワルファリンの作用増強】
健康成人男子16名に対し、クロスオーバー法にてザフィルルカスト80mg 1日2回またはプラセボを投与し、定常状態時にワルファリン25mgを単回経口投与して、ワルファリン投与168時間後まで経時的に採血を行った。プラセボ投与時に比し、ザフィルルカスト併用により、ワルファリンのAUC0-168は62%の有意な増大を、プロトロンビン時間-時間曲線下面積0-168も8%の有意な増大を示した。また、プロトロンビン時間の最大値は、15%の有意な延長を示した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Morkunas A et al.: J. Toxicol. Clin. Toxicol., 35, 501(1997) WF-1537
2)Suttle AB et al.: Allergy, 52(S-37), 184(1997) WF-1535
3)Vargo DL et al.: Allergy, 52(S-37), 184(1997) WF-1536
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 449 その他のアレルギー用薬〕
[相互作用の内容]
本剤との相互作用はないと考えられる。
[併用時の注意]
相互作用は生じないか、または生じたとしても臨床上問題にならない程度と思われる。十分な情報で評価が確立するまで、一応の注意が必要である。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【相互作用なし】
健康成人男子非喫煙者12名にモンテルカスト10mg/日またはプラセボを12日間投与し、第7日にワルファリン30mgを投与した。S-ワルファリン、R-ワルファリンのAUC0-144、最高血漿中濃度には、いずれもモンテルカスト期とプラセボ期の間に有意な差はなかった。ワルファリンの最高血漿中濃度到達時間は、S-体、R-体ともモンテルカスト期でプラセボ期に比し有意に短く、半減期はモンテルカストによりR-体で有意に短縮、S-体で短縮する傾向(p=0.058)であった。一方、INR-時間曲線下面積0-144、INR最高値には、モンテルカスト期とプラセボ期の間に有意差はなく、INRの経時的変化はモンテルカスト期とプラセボ期で近似した推移を示した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)van Hecken A et al.: J. Clin. Pharmacol., 39, 495(1999) WF-1733