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医療用医薬品一覧
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[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 117 精神神経用剤〕
[相互作用の内容]
臨床上問題にならない程度と思われるが、本剤の作用を増強する可能性がある。【ミルタザピンの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
[相互作用の機序]
相手薬剤の投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血傾向が増強すると考えられる。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>1-2)【ワルファリンの作用増強】
70才代男性、60才代から心房細動、糖尿病、ペースメーカー留置にて通院中、約10年前よりワルファリン3mg服用。「イライラ」「自分が自分でない感じ」を訴え、近医心療内科を受診、ミルタザピン投与開始。4日後、鼻出血にて救急受診。INR 7.93でミルタザピン開始13日前の1.21から急激な上昇でワルファリンとミルタザピン中止した。中止6日後、INR 1.00へと改善した。鼻出血は認めなかった。ワルファリン2mgで再開、ミルタザピンはタンドスピロンに変更した。その後イライラは改善し、INRも異常なく経過した。
<臨床研究報告>3)【抗うつ薬導入による出血リスクの上昇】
(Ⅷ-5「アミトリプチリン塩酸塩」の項参照(海外))
<臨床研究報告>4)【出血リスク上昇、抗うつ薬併用関連なし、SSRI併用関連あり】
(Ⅷ-5「アミトリプチリン塩酸塩」の項参照(海外))
【参考文献】 [文献請求番号]
1)西村 浩ら: 日本精神神経学会学術集会, 108, S446 (2012) WF-3746
2)西村 浩ら: 精神神経学雑誌, 117, 820 (2015) WF-4338
3)Schelleman,H. et al.: PLoS ONE, 6, 1 (2011) WF-4371
4)Cochran,K.A. et al.: Ther.Drug Monit., 33, 433 (2011) WF-3732