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医療用医薬品一覧
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[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 117 精神神経用剤〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強あるいは減弱したとの報告がある。
[併用時の注意]
報告が一様でなく、相互作用は明らかでない。
十分な情報で評価が確立するまで、一応の注意が必要である。
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
[相互作用の機序]
不明。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用の変動】
53才女性。心疾患に対しワルファリンを投与し、5mg/日でコントロールされていた。うつ症状が出現したため、ミアンセリン120mg/日の投与を開始した。しかし、投与により軽躁になるためミアンセリンの中止、再投与をくり返した。その間、プロトロンビン時間が不安定になった(数値不明)。(海外)
<症例報告事例>2)【ワルファリンの作用減弱】
64才男性。肺動脈塞栓症と左心室瘤の治療のためワルファリン(2~3錠)、カプトプリルなどの投与を受けていた。ミアンセリンの投与を開始して1ヵ月、シンプラスチンテスト値が20%から40%へと上昇した。凝固能を治療域に戻すためにワルファリンを4~4.5錠に増量せざるを得なかった。(海外)
<症例報告事例>3)【ワルファリンの作用増強】
63才男性。2年前よりワルファリンを投与中であったが、躁うつ病で抑うつが強く、自殺の危険ありとして、抗うつ薬投与を開始した。ワルファリン8mg/日で過去6ヵ月間のプロトロンビン時間は安定しており、ミアンセリン投与開始前は20秒(British Standard Ratio=BSRで1.8)であった。ミアンセリン10mg/日の投与開始1週後、プロトロンビン時間が25秒(BSRで4.6)と、治療域を逸脱して延長した。ミアンセリンを中止し、プロトロンビン時間は治療域に復した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Shelley RK: Br. J. Psychiatr., 45, 97(1984) WF-0670
2)Anonymous: Bull. SADRAC, 1(1992) WF-0762
3)Warwick HMC et al.: Br. J. Psychiatr., 143, 308(1983) WF-1722