hhcホットライン
(平日9時~18時 土日・祝日9時~17時)
フリーダイヤル0120-419-497
|
医療用医薬品一覧
|
緊急手術が必要な場合は早急な血液凝固能の是正が必要であり、代表的な方法を示す。血栓塞栓症リスクが高く、かつ出血リスクの高い大手術を想定した対応と考える。
血液凝固能の是正にて、健康成人男子にワルファリン30~40mg(承認外用量)を単回投与し、48時間後にビタミンK2を静注した時、プロトロンビン時間比(概算のINR値)は投与直前22.8%(INR値 約1.60~1.81)、3時間後68.0% (INR値 約1.08)、6時間後82.4%(INR値 約1.05)であったとの報告がある(承認外用量、ビタミンK2 30mg投与時)3)。
緊急手術の事例として、ワルファリン投与中に発症した腹膜炎の症例が報告4)されている。
INR緊急是正を要した頭蓋内出血などの出血、緊急的手技施行での血液凝固因子濃縮製剤について検討した観察研究5,6)が報告されている。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)北村惣一郎ら(前川 正ら監修):ワーファリン, Ⅶ.手術時の注意点(メディカルジャーナル社、東京), 131(1998) WF-2256
2)青﨑 正彦: JIM, 3, 419(1993) WF-0747
3)安永 幸二郎: 内科宝函, 17, 279(1970) KTZ-0040
4)小鹿 雅博ら: 日本救急医学会雑誌, 16, 581(2005) WF-2210
5)Hickey M. et al.: Circulation, 128, 360(2013) WF-3935
6)Varga C. et al.: Transfusion , 53, 1451(2013) WF-3936