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ワルファリン療法における抗凝固作用とワルファリンの血中濃度との関係では個体間のバラツキが大きいこと、及び作用発現までのラグタイムが存在することから相関関係が得られない。
この理由は、以下に示す通りである。
仮屋薗ら1)は、ワルファリン投与患者を対象にプロトロンビン時間、トロンボテスト、ヘパプラスチンテストを使用した血液凝固能検査と血中濃度との相関性を検討したが、この結果においても相関性はなかったとしている。また、ワルファリンの血中濃度と治療域到達後の日内変動を測定して凝固能との関連性を観察している2)。
日常診療におけるワルファリンのモニタリングとして、血中濃度の測定は適しておらず、トロンボテストやプロトロンビン時間などの血液凝固能検査が用いられる。
血中濃度測定は、コントロール不良の際の原因究明、薬物相互作用の検討、また薬物動態などを検討する方法として利用される。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)仮屋薗 博子ら: 医薬ジャーナル, 28, 1193(1992) WF-0691
2)中村 和男ら: 病院薬学, 19, 34(1993) WF-0781