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臨床における実践的かつ具体的なリスク評価が求められる。様々な論文、指針、ガイドラインがあり、国内外でガイドラインに示されていいない部分やコンセンサスの得られた基準でない場合もあるが、方針決定の検討材料として重要と考える。
1.海外の代表的なガイドライン
米国胸部専門医学会(ACCP)ガイドライン(2012) 「抗血栓療法の周術期の管理」1)は多くの総説で参考とされているガイドラインである。周術期関連の情報は観察研究や経験に基づく実践的な視点からまとめられ、2008年版2)の方針をほぼ継承し、血栓塞栓症リスク、出血リスクを層別・評価し、抗凝固薬の中断及び再開、ブリッジングの要否などの見解を示している。周術期管理では、検証試験の実施に限界があり、経験に基づくエビデンス創出を念頭に置いている。例えば、機械人工弁、心房細動、静脈血栓症の3疾患について、血栓塞栓症リスク評価を分類・考察し、この評価が管理方針決定の目安と考えられる(「Ⅴ-6.1.血栓塞栓症リスク」の項参照)。
2.国内ガイドラインでの抗凝固療法中の周術期管理
国内ガイドラインとして循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(2009)3)及び心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)4)からワルファリンの部分を中心に抜粋した。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Douketis,J.D. et al.: Chest, 141, e326S(2012) WF-3661
2)Douketis,J.D. et al.: Chest , 133, 299S(2008) WF-3002
3)堀 正二ら: 循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2008 年度合同研究班報告),1(2010) WF-4122
4)井上 博ら: 循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2012 年度合同研究班報告),1(2013) WF-4053