• No : 9594
  • 公開日時 : 2019/02/27 00:00
  • 更新日時 : 2020/08/18 14:40
  • 印刷

【ケイツーN・静注】 効果発現時間は?凝固能検査の測定タイミングは?

【ケイツーN・静注】 

効果発現時間は?凝固能検査の測定タイミングは?

カテゴリー : 

回答

添付文書の重要な基本的注意には、次のように記載しています。(引用1)

 

「投与後約3時間を経て効果を発現するので、速効性が期待できないことに留意すること。」

 

健康成人5名にワルファリンカリウムを投与し、48時間後ビタミンKを静脈内注射して、3、6、12、24時間後にプロトロンビン時間(PT)を測定した臨床試験があります。(引用2)

投与3時間で68.0%まで回復し、6時間後には82.4%、12時間後には92.4%、24時間後は99.0%となっています。

プロトロンビン時間(PT-INR)、トロンボテスト、ヘパプラスチンテストなどの凝固能の測定は、投与後3時間以降に行うようにしてください。

 

 

【引用】

1)ケイツーN静注10mg 添付文書 2019年3月改訂(第9版) 【使用上の注意】 2.重要な基本的注意

2)安永幸二郎:内科宝函 17巻 9号 P.279-283(1970) [KTZ-0040]

 

 

【更新年月】

2020年8月