本剤は大腸菌から緑膿菌まで、グラム陰性菌に幅広い抗菌スペクトルを有し、強力な抗菌力を発揮し、その作用は殺菌的です。本剤は各種細菌の産生するβラクタマーゼに対して安定であり、また、βラクタマーゼ産生誘導能もほとんど認められていません。
本剤は高い血中濃度を示し、半減期は健康成人の場合約1.85時間です。生体内ではほとんど代謝されることなく、主として尿中に排泄されます。また、胆汁、喀痰、子宮・子宮付属器、髄液等各種の体液、組織への移行も良好です。
臨床的には、グラム陰性菌による敗血症、呼吸器感染症、尿路感染症、胆道感染症、腹腔内感染症、産婦人科領域感染症、化膿性髄膜炎、耳鼻科領域感染症等に有用性が認められています。
【引用】
・アザクタム注射用0.5g・1g インタビューフォーム 2018年5月改訂(改訂第7版) Ⅰ.概要に関する項目 2.製品の治療学的・製剤学的特性
【関連情報】
特にありません。
【更新年月】
2018年10月