ケアラムの投与前に、以下の項目について検査を実施してください。(引用1)
<肝機能>
投与前に必ず肝機能の検査を実施してください。
[AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、LDH、γ-GTP、総ビリルビン、アルブミン 等]
検査理由
重篤な肝障害のある患者→禁忌です。投与しないでください。(副作用として肝機能障害があらわれることがあるので、肝障害を更に悪化させるおそれがあります。)
肝障害又はその既往歴のある患者→肝障害を更に悪化又は再発させるおそれがあるため慎重投与に設定されています。
<血液>
投与前に必ず血液学的検査を実施してください。
[白血球数、白血球分画(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値、血小板数等]
検査理由
貧血、白血球減少症、血小板減少症を伴う患者、骨髄機能低下患者→血液障害を更に悪化させるおそれがあるため慎重投与に設定されています。
<腎機能>
投与前には必ず腎機能の検査を実施してください。
[BUN、血清クレアチニン、尿中NAG、尿中β2ミクログロブリン、尿検査(尿蛋白、尿糖、尿潜血、尿沈渣)等]
検査理由
腎障害のある患者→副作用の発現が増加するおそれがあるため慎重投与に設定されています。
<呼吸器>
必要に応じ、胸部X線等の胸部画像検査を実施してください。
間質性肺炎が疑われる場合、胸部CT検査、KL-6、CRP等の検査を実施してください。
<体重>
低体重(40kg未満)が疑われる場合は、体重を測定してください。
検査理由
低体重の患者→副作用の発現が増加するおそれがあるため慎重投与に設定されています。
【引用】
1)ケアラム錠25mg適正使用ガイド 1.投与前の確認事項 p2-5 (DI-J-905)
【更新年月】
2024年4月