• No : 2815
  • 公開日時 : 2018/06/19 00:00
  • 更新日時 : 2024/10/29 10:52
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【ケアラム】 その他の注意について教えてください。

【ケアラム】 
 
その他の注意について教えてください。
 
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回答

電子添文には、その他の注意について、以下の記載があります。
 
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報(引用1)
15.2.1 In vitro試験においてシクロオキシゲナーゼ-2の阻害作用が認められている。また、マウスの培養線維芽細胞及びラットの炎症性滲出液においてプロスタグランジンE2の産生抑制が認められている。
15.2.2 ラットを用いた受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験において、黄体数、着床数及び生存胎児数の減少が認められている。(引用2)
15.2.3 マウスを用いたがん原性試験において2年間経口投与したところ、70mg/kg以上で悪性リンパ腫の発生率の増加及び雄の700mg/kgで腎細胞腺腫が認められている。しかし、ラットではがん原性は認められず、また本剤及びその代謝物に遺伝毒性は認められていない。
15.2.4 モルモットを用いた光毒性試験において単回経口投与したところ、3.75mg/kg以上で光毒性が認められている。
 
【関連情報】
インタビューフォームには、非臨床試験に基づく情報の解説について、以下の記載があります。
・非臨床試験に基づく情報
(解説)(引用3)
15.2.1 シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害及びプロスタグランジン(PG)産生に対する作用を検討した非臨床試験の結果に基づき記載した。
・COX阻害作用を検討したin vitro試験において、イグラチモドは 300μg/mLまでCOX-¬1活性に対して阻害作用を示さなかったが、1μg/mL以上でCOX¬-2活性を選択的に阻害(IC50=7.9μg/mL)した。
・マウス培養線維芽細胞のPG産生に対する作用を検討したin vitro試験において、イグラチモ ドは0.1μg/mL以上でブラジキニン刺激によるPGE2産生を抑制した。
・ラット炎症滲出液を用いてPG産生に対する作用を検討した試験(投与量:0.1、1、10及び100mg/kg)において、イグラチモドは1mg/kg以上で炎症性滲出液中のPGE2産生を抑制しました。 
15.2.2 ラットを用いた受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験(投与量:1、3、10及び 30mg/kg)において、10mg/kg以上の投与で母体に対する影響として黄体数及び着床数の減少、 胎児に対する影響として生存胎児数の減少が認められたことから記載した。
15.2.3 マウスを用いたがん原性試験(投与量:70、200及び700mg/kg、2年間投与)において、70mg/kg以上を投与した雌雄でマウス特有の悪性リンパ腫の発生率の増加が、700mg/kgを投与した雄で腎細胞腺腫がみられた。一方、ラットを用いたがん原性試験(投与量:2.5、8及び25mg/kg、2年間投与)では、がん原性は認められなかった。 また、本剤及びその代謝物に遺伝毒性は認められなかった。
15.2.4 モルモットを用いた光毒性試験(投与量:1.5、3.75、7.5、15及び30mg/kg)において、3.75mg/kg以上で光毒性(皮膚の紅斑)が認められた。
また、臨床試験において、光線過敏性反応が認められたことから記載した。
 
 
【引用】
1)ケアラム錠25mg 電子添文 2022年8月改訂(第1版) 15. その他の注意 15.2 非臨床試験に基づく情報
2)社内資料:生殖発生毒性試験(2012年6月29日、CTD2.6.6.6) [CRM-0037]
3)ケアラム錠25mgインタビューフォーム2023年1月改訂(第8版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 12. その他の注意 (2)非臨床試験に基づく情報
 
【更新年月】
2024年10月