電子添文には、高齢者への投与に関する以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者(引用1)
患者の状態を観察しながら投与すること。一般に生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいと推定される。健康成人男子を対象とした臨床薬理試験において、高齢者では非高齢者に比べ血漿中濃度がやや高く推移した。本剤単独投与の臨床試験においては、有効性及び副作用発現率に差はみられていないが、メトトレキサートとの併用試験においては、高齢者では非高齢者に比べ副作用発現率が高かった。
【関連情報】
健康成人男子を対象とした臨床薬理試験(高齢者試験)において、高齢者(65歳以上)と非高齢者(65歳未満)の未変化体、活性代謝物(M1及びM2)の血漿中濃度のトラフ値は、下表のとおりでした。また、臨床試験(本剤単独投与の全試験)における副作用発現率は、高齢者で59.8%(110/184例)、非高齢者で57.3%(352/614例)でした。
第III相試験(メトトレキサートとの併用試験)における副作用発現率は、高齢者で76.1%(35/46例)、非高齢者で54.3%(101/186例)であったこと、及び高齢者では生理機能(肝機能、腎機能、造血機能及び免疫機能等)が低下していることが多く、副作用が発現しやすいと推定されることから記載しました。
高齢者への投与にあたっては、患者の状態を観察しながら投与してください。(引用2)
【引用】
1)ケアラム錠25mg電子添文2022年8月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.8 高齢者
2)ケアラム錠25mgインタビューフォーム2023年1月改訂(第8版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する項目 (8)高齢者
【更新年月】
2024年10月