• No : 2809
  • 公開日時 : 2018/06/19 00:00
  • 更新日時 : 2023/05/03 15:11
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【ケアラム】 高齢者への投与に関する注意事項について教えてください。

【ケアラム】 
 
高齢者への投与に関する注意事項について教えてください。
 
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回答

高齢者では一般に生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいと推定されるので、患者の状態を観察しながら投与してください。(引用1)
 
電子添文及びインタビューフォームには、高齢者への投与に関する以下の記載があります。
 
患者の状態を観察しながら投与すること。一般に生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいと推定される。健康成人男子を対象とした臨床薬理試験において、高齢者では非高齢者に比べ血漿中濃度がやや高く推移した。本剤単独投与の臨床試験においては、有効性及び副作用発現率に差はみられていないが、メトトレキサートとの併用試験においては、高齢者では非高齢者に比べ副作用発現率が高かった。(引用1)
 
【関連情報】
(解説)
健康成人男子を対象とした臨床薬理試験(高齢者試験)において、高齢者(65 歳以上)は非高齢者(65歳未満)に比べて未変化体、活性代謝物(M1 及びM2)の血漿中濃度のトラフ値が高く推移した一方、臨床試験(本剤単独投与の全試験)においては、有効性及び副作用発現率に差はなかった。しかし、第III相試験(メトトレキサートとの併用試験)においては、高齢者は非高齢者に比べて副作用発現率が高かったこと、及び高齢者では生理機能(肝機能、腎機能、造血機能及び免疫機能等)が低下していることが多く、副作用が発現しやすいと推定されることから記載した。
高齢者への投与にあたっては、患者の状態を観察しながら投与すること。(引用2)
 
 

【引用】
1)ケアラム錠25mg電子添文2022年8月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.8高齢者
2)ケアラム錠25mgインタビューフォーム2019年10月改訂(改訂第7版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 9.高齢者への投与
 
【更新年月】
2023年4月