(1)症状
主な症状は、重症の錐体外路症状、低血圧、過度の鎮静です。また、まれにQT延長、心室性不整脈(Torsades de pointesを含む)、心停止があらわれることがあります。
(2)処置
一般的な薬物除去法(胃洗浄、活性炭投与等)を行ってください。特異的な解毒剤はありません。QT延長のリスクがあるため心電図異常に注意してください。気道確保(必要であれば人工呼吸)等の維持療法や対症療法を行ってください。低血圧や循環虚脱があらわれた場合には、輸液、血漿製剤、アルブミン製剤、ドパミン、ドブタミン等の昇圧剤(アドレナリンは禁忌)の投与により処置を行ってください。また、重症の錐体外路症状に対して、抗コリン作用のある抗パーキンソン剤を投与してください。
【引用】
・スピロピタン錠0.25mg・1mg 添付文書 2018年3月改訂(第14版) 【使用上の注意】 8.過量投与
【更新年月】
2019年9月