電子添文及びインタビューフォームには、禁忌、特定の背景を有する患者に関する以下の記載があります。
■禁忌
本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者（引用1）
■特定の背景を有する患者に関する注意
（1）合併症・既往歴等のある患者
1）急性心筋梗塞、重篤な心筋障害のある患者（引用2）
心筋刺激作用を有するため、症状を悪化させるおそれがある。
2）てんかんの患者（引用3）
中枢刺激作用によって発作を起こすおそれがある。
3）甲状腺機能亢進症の患者（引用4）
甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強するおそれがある。
（2）腎機能障害患者
1）急性腎炎の患者（引用5）
腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増加するおそれがある。
（3）妊婦（引用6）
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。類薬（テオフィリン）の動物実験（マウス、ラット、ウサギ）で催奇形作用等の生殖毒性が報告されている。
（4）小児等（引用7）
副作用があらわれやすい。
（5）高齢者（引用8）
本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
【引用】
1）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 2．禁忌
2）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 9．特定の背景を有する患者に関する注意 9．1合併症・既往歴等のある患者 9．1．1急性心筋梗塞、重篤な心筋障害のある患者
3）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 9．特定の背景を有する患者に関する注意 9．1合併症・既往歴等のある患者 9．1．2てんかんの患者
4）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 9．特定の背景を有する患者に関する注意 9．1合併症・既往歴等のある患者 9．1．3甲状腺機能亢進症の患者
5）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 9．特定の背景を有する患者に関する注意 9．2腎機能障害患者 9．2．1急性腎炎の患者
6）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 9．特定の背景を有する患者に関する注意 9．5妊婦
7）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 9．特定の背景を有する患者に関する注意 9．7小児等
8）ジプロフィリン注300mg電子添文 2021年3月改訂（第1版） 9．特定の背景を有する患者に関する注意 9．8高齢者
【更新年月】
2023年2月