電子添文には、妊婦、授乳婦に関する以下の記載があります。
■妊婦
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.5 妊婦(引用1)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
動物実験(マウス、ラット、ウサギ)で催奇形作用等の生殖毒性が報告されている。また、ヒトで胎盤を通過して胎児に移行し、新生児に嘔吐、神経過敏等の症状があらわれることがある。
16.薬物動態
16.3 分布
16.3.1 胎児への移行性(引用2)
喘息を有する母親12例の妊娠中の平均血清中テオフィリン濃度は9.69μg/mLであり、同時に得られた平均臍帯血テオフィリン濃度は10.21μg/mLであり、有意差を認めなかった。(引用3)
■授乳婦
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.6 授乳婦(引用4)
本剤投与中は授乳しないことが望ましい。ヒト母乳中に移行し、乳児に神経過敏を起こすことがある。
16.薬物動態
16.3 分布
16.3.2 乳汁中への移行性(引用5)
授乳婦5例を対象にテオフィリンの血清中濃度と乳汁中濃度を検討したところ、乳汁/血清中濃度比は平均で0.7であった。(引用6)
【引用】
1)テオロング錠50mg・100mg・200mg電子添文 2024年5月改訂(第2版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.5 妊婦
2)テオロング錠50mg・100mg・200mg電子添文 2024年5月改訂(第2版) 16.薬物動態 16.3 分布 16.3.1 胎児への移行性
3)Labovitsz E. et al.:J.A.M.A. 1982;247(6):786-788 [TEO-0101]
4)テオロング錠50mg・100mg・200mg電子添文 2024年5月改訂(第2版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6 授乳婦
5)テオロング錠50mg・100mg・200mg電子添文 2024年5月改訂(第2版) 16.薬物動態 16.3 分布 16.3.2 乳汁中への移行性
6)Yurchak A.M. et al.:Pediatrics 1976;57(4):518-520 [N-0482]
【更新年月】
2024年10月