CYP3Aを誘導する薬剤(リファンピシン、フェニトイン等)は「併用注意」に設定されています。(引用1)
併用する場合の投与量は検討していません。
併用により、レンボレキサントの代謝酵素であるCYP3Aを誘導し、レンボレキサントの血漿中濃度を低下させ、デエビゴの作用を減弱させるおそれがあります。(引用1)
<併用注意の設定根拠>
強力なCYP3A誘導剤(リファンピシン)との併用試験において、単剤投与時と比較してレンボレキサントのCmax及びAUC(0-inf)はそれぞれ92%及び97%減少しました。(引用1、2、3)
なお、CYP3Aの弱い及び中程度の誘導剤との併用試験は実施していません。
■リファンピシンとの薬物相互作用試験(外国004試験)(外国人データ)(引用1、2、3)
健康成人15例にリファンピシン600mgを1日1回反復投与時にデエビゴ10mgを単回投与したときのレンボレキサントのCmax及びAUC(0-inf)の幾何平均値の比(併用時/単独投与時)とその90%信頼区間は、0.085[0.067、0.107]及び0.034[0.026、0.045]であり、単独投与時と比較して併用時では、Cmaxは92%低下し、AUC(0-inf)は97%減少した。レンボレキサントの最終消失半減期(平均値)は、単独投与時及び併用時ではそれぞれ45.6時間及び10.8時間であった。また、M10のCmax及びAUC(0-inf)の幾何平均値の比(併用時/単独投与時)とその90%信頼区間は、1.00[0.884、1.13]及び0.127[0.112、0.145]であった。M10の最終消失半減期(平均値)は、単独投与時及び併用時ではそれぞれ39.4時間及び4.07時間であった。
【関連情報】
(引用4)
(引用4)
【引用】
1)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第2版) 10.相互作用 10.2併用注意 CYP3Aを誘導する薬剤
2)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第2版) 16.薬物動態 16.7薬物相互作用 16.7.3リファンピシン
3)社内資料:外国004試験CTD2.7.6.9 [DVG-0013]
4)デエビゴ錠2.5mg・5mg・10m適正使用ガイド 2024年2月作成 2.他剤との相互作用に関する注意 CYP3Aを誘導する薬剤(DI-J-967)
【更新年月】
2024年5月