手足症候群の発症及び重症化を避けるために、本剤投与前に適切な予防処置を行ってください。
手足の物理的刺激等が生じやすい部分を確認し、長時間又は反復して同じ部分に刺激がかからないように患者様にご指導ください。(引用1)
《対策》
●本剤投与開始前又は投与開始日に予防処置を行ってください。
・保湿を目的とし、尿素軟膏、ヘパリン類似物質含有軟膏、ビタミンA含有軟膏等で予防処置を検討する
・治療前に爪の手入れ、角質肥厚部を処置する(引用1)
《予防方法の指導》
●物理的刺激を避ける
・ 締めつけの強い靴下や足に合わない靴等は避ける
・ 雑巾しぼりのような、手に摩擦がかかることは控える
・ 洗剤類が直接肌に触れないよう、炊事等、水仕事の際にはゴム手袋等を使用する
●熱刺激を避ける
・ 熱い風呂や熱いシャワーを控える
●皮膚を保護する
・ 手足には、保湿剤を使用する
・ 靴下は木綿の厚手のもの、靴は中敷きが柔らかく足に合ったものを選ぶ
●二次感染を予防する
・ 手足を清潔に保つよう、心がける
●直射日光を避ける
・ 外出時には、日傘や帽子、手袋を使用する
・ 肌が露出する場合は、日焼け止めを使用する(引用1)
厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル「手足症候群」
【引用】
1) 【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p24-26 (LEN1087CSG)
【更新年月】
2020年3月