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医療用医薬品一覧
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添付文書上、制酸剤は併用注意です。
【参考情報】
鉄剤と制酸剤を併用すると、胃内pHの上昇により鉄が水酸基と配位結合し、架橋構造を有する高分子鉄重合体を形成することが報告されている。
フェロミアによる吸収阻害の臨床報告はないが、in vitro試験において、pHの上昇により難溶性の鉄重合体を形成することが報告されているため、相互作用の併用注意に記載している。
フェロミアでは、in vitro試験により各種制酸剤による高分子鉄重合体の影饗を検討した結果、硫酸第一鉄製剤に比べ明らかに高分子鉄重合体の形成が少ないことが報告されており、併用による臨床上の影響が少ないことが示唆された。
→対処法
フェロミアと制酸剤を併用した場合、臨床上の影響はほとんどないと思われるが、両薬剤の作用、効能を考えると、制酸剤は食間、空腹時に投与し、フェロミアは食後に投与することが理にかなっている。(フェロミアの用法は食後投与である。)
【引用】
1)フェロミア錠50mg・顆粒8.3%添付文書 2014年6月改訂(第11版)【使用上の注意】3.相互作用
2)鉄欠乏性貧血治療剤フェロミア処方に関するQ&A(FEA0140GKE)
3)藤田孟ら:医学のあゆみ,87,13,711(1973)[FEA-0156]
4)Hall,G.et al.: Acta Med.Scand.,191,409(1972)[FEA-0150]
5)O,Neil-Cutting,et al. :J.Ainer.Assoc.,255,1468(1986)[FEA-0157]
6)水上恵美ら:病暁薬学,28,559(2002)[FEA-0151]
【更新年月】
2019年2月