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  • No : 1252
  • 公開日時 : 2016/11/14 00:00
  • 更新日時 : 2017/10/10 11:42
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【アリセプト】 アリセプトによって精神症状(興奮、焦燥など)が現れた場合の対処法について教えてください。(アリセプトのすべて Q89 P125)

回答

個別の患者様に起こる症状についてどのような対処が適しているかを示唆するデータはありません。一人ひとりの患者様の症状の発生状況、程度、経過などを診断いただき、適切と思われる処置をお願いいたします。

アリセプトの投与開始初期に、焦燥感、多弁、興奮などの精神症状が現れることがあります。これは脳内のアセチルコリン濃度が上昇することにより、興奮症状が発現するためと考えられます1)。

このような症状の多くは一時的なものですが、介護継続が困難な場合には、一時的にアリセプトの減量や中止をご検討ください2)。精神症状が消失するのを待ってからアリセプト投与を再開していただくと、症状が現れなくなる場合もあります3)。

一方で、アリセプトの一時的な休薬にあたっては、認知機能が急激に悪化するなどのデメリットに繋がる可能性もご考慮ください。

一般的に非定型抗精神病薬を認知症の患者様に使用する場合は、極力少量で症状の出ている期間だけの投与が望ましい4)と言われていますが、非定型抗精神病薬は認知症への適応はありません。また、2005年4月に米国食品医薬品局(FDA)から、認知症に関連した行動障害を有する高齢者への非定型抗精神病薬の使用は死亡リスクを上昇させるとの警告が出されています。したがって、非定型抗精神病薬を投与する際には十分な注意が必要です。

なお、興奮、焦燥などは、アルツハイマー型認知症の周辺症状(BPSD)として、アリセプト投与とは関係なく発生することも多くあります。BPSDが現れる要因として環境変化等心理面に影響を及ぼすイベントが考えられます。最近経験したいつもと異なる変化の有無について検討し、対応することで症状が軽減されることもあります。

1)増元康紀ら:老年精神医学雑誌,12, 65-70(2001)[ART-0401]

2)丸木雄一:クリニシアン, 48, 1156-60(2001)[ART-0632]

3)柿木達也:クリニシアン, 49, 1090-5(2002)[ART-0723]

4)犬塚伸ら:老年精神医学雑誌, 16(S1), 75-91(2005)

アリセプトのすべて ART1060FKE Q89 P125
更新年月:2016年11月

 

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