• No : 632
  • 公開日時 : 2018/07/13 00:00
  • 更新日時 : 2022/07/22 20:31
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【バファリン】 用法及び用量や服薬時の注意事項について教えてください。

【バファリン】 

用法及び用量や服薬時の注意事項について教えてください。

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回答

電子添文には、用法及び用量に関する以下の記載があります。
 
■用法及び用量(引用1)
<狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)における血栓・塞栓形成の抑制、冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制に使用する場合>
 
通常、成人には1錠(アスピリンとして81mg)を1回量として、1日1回経口投与する。なお、症状により1回4錠(アスピリンとして324mg)まで増量できる。
 
<川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)に使用する場合>
 
急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。
 
■用法及び用量に関連する注意
 
・空腹時の投与は避けることが望ましい。(引用2)
 
・心筋梗塞及び経皮経管冠動脈形成術に対する投与に際しては、初期投与量として維持量の数倍が必要とされていることに留意すること。(引用3、4)
 
・原則として川崎病の診断がつき次第、投与を開始することが望ましい。(引用5、6)
 
・川崎病では発症後数ヵ月間、血小板凝集能が亢進しているので、川崎病の回復期において、本剤を発症後2~3ヵ月間投与し、その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合には、本剤の投与を中止すること。冠動脈瘤を形成した症例では、冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで投与を継続することが望ましい。(引用6、7、8)
 
・川崎病の治療において、低用量では十分な血小板機能の抑制が認められない場合もあるため、適宜、血小板凝集能の測定等を考慮すること。(引用9)
 
・他の消炎鎮痛剤との併用は避けさせることが望ましい。(引用10)
 
 
【引用】
1)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 6.用法及び用量
2)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 7.用法及び用量に関連する注意 7.1
3)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 7.用法及び用量に関連する注意 7.2
4)ACC/AHA Guidelines for the Management of Patients With Acute Myocardial Infarction: J.Am.Coll.Cardiol. 1996 ; 28 (5) : 1328-1419 [BF-0001]
5)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 7.用法及び用量に関連する注意 7.3
6)佐地勉 他: 日本小児循環器学会, 川崎病急性期治療のガイドライン, 2003: 1-7 [BF-0225]
7)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 7.用法及び用量に関連する注意 7.4
8)原田研介 他: 日本循環器学会, 日本心臓病学会, 日本小児科学会, 日本小児循環器学会, 日本胸部外科学会合同研究班, 川崎病心臓血管後遺症の診断と治療に関するガイドライン : Circ.J. 2003 ; 67 (Suppl.IV) : 1111-1152 [BF-0002]
9)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 7.用法及び用量に関連する注意 7.5
10)バファリン配合錠A81電子添文 2022年5月改訂(第3版) 7.用法及び用量に関連する注意 7.6
 
【更新年月】
2022年6月