電子添文には、高齢者への投与に関する注意は設定されていません。(引用1)
【関連情報】
■初発膠芽腫に対するGLI留置データ(海外データ)(引用2)
初発膠芽腫患者に対して、65歳以上のGLIを留置した45例と、年齢、karnofsky performance scale(KPS)、摘出率、eloquent領域の腫瘍、術後放射線療法および術後テモゾロミド化学療法の治療歴についてマッチングさせたGLI非留置の45例における安全性および有効性をレトロスペクティブに解析。
65歳以上の初発膠芽腫に対してGLI留置により明らかな有害事象の増加は見られず、GLI除去を必要とした症例はなかった。本解析では、65歳以上の症例において、GLI留置により全生存期間が32か月延長することが示された(P=0.007、Log-rank検定)。
(引用2 Table 2)
■再発膠芽腫に対するGLI留置データ(引用3)
再発膠芽腫患者に対して、GLIを留置した65歳越えの24例、65歳以下の39例、および65歳越えでGLI非留置の16例における安全性および有効性をレトロスペクティブに解析した。
再発膠芽腫において、GLI留置により65歳超えの症例で感染症および発作が増加する傾向が見られた。しかし、これらの有害事象は投薬による管理が可能であると考えられた。また、65歳超えの症例でも、GLI留置により有意差は認められなかったが、無増悪生存期間が1.6か月(P=0.34、Log-rank検定)、全生存期間が1.3か月(P=0.35、Log-rank検定)延長した。
(引用3 Table 3)
【引用】
1)ギリアデル脳内留置剤7.7mg 電子添付文書 2023年1月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意
2) Chaichana K. L., et al.: Neurological Research. 33(7), 759-765, 2011[GLI-0079]
3) Klein J, et al. Oncology. 93(1), 43-50, 2017[GLI-0216]
【更新年月】
2024年11月