電子添文及びインタビューフォームには、授乳婦への投与に関する以下の記載があります。(引用1)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
【関連情報】
■乳汁への移行性(引用2、3)
<参考>
自然分娩後 13~14 日目の雌性ラットに 14Cブナゾシン塩酸塩 4mg/kgを経口投与後、その乳児に吸乳させた。
乳児の血中放射能濃度は最高値の 4 時間後でも 0.004μg/mLであり、母ラットの血中濃度(1 時間後、0.125μg/mL)に比べて著しく低かったが、乳児の肝には母ラットの血中の 1/3、乳児血中の約 10 倍濃度の放射能が存在した。
【引用】
1)デタントールR錠3mg・R錠6mg 電子添文 2022年6月改訂(第1版) 9.特定の背景を有する患者に関する注意 9.6授乳婦
2)デタントールR錠3mg・R錠6mg インタビューフォーム 2022年6月改訂(第9版) VII.薬物動態に関する項目 5.分布 (3)乳汁への移行性
3)大和千靱ら:応用薬理, 30(2), p257265 (1985) [DTA-0157](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
【更新年月】
2022年12月