• No : 3257
  • 公開日時 : 2018/10/09 00:00
  • 更新日時 : 2024/10/10 10:47
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【レンビマ】 薬物相互作用(併用禁忌・併用注意など)について教えてください。

【レンビマ】 
 
薬物相互作用(併用禁忌・併用注意など)について教えてください。
 
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回答

電子添文には、薬物相互作用に関する以下の記載があります。
なお「10.1併用禁忌」の記載はありません。
 
10.相互作用(引用1)
本剤はP糖蛋白(P-gp)及びCYP3Aの基質となる。
10.2 併用注意(併用に注意すること)
 
注:表中の番号は電子添文の各項目を示しています。
 
16.7 薬物相互作用(引用2)
16.7.1ケトコナゾール
外国人健康成人16例に、レンバチニブをケトコナゾールと併用投与した際のCmax及びAUC(0-inf)は、レンバチニブをプラセボと併用した場合と比べてそれぞれ19%及び15%上昇した。(引用3)
 
16.7.2リファンピシン
外国人健康成人15例に、レンバチニブをリファンピシンと単回同時併用投与した際のCmax及びAUC(0-inf)は、レンバチニブを単独投与した場合と比べてそれぞれ33%及び31%上昇した。リファンピシンの反復投与後に、レンバチニブをリファンピシンと同時併用投与した際のCmax及びAUC(0-inf)は、レンバチニブをリファンピシンと単回同時併用投与した場合と比べてそれぞれ24%及び37%減少した。(引用4)
 
※本剤の承認された効能又は効果、用法及び用量は以下の通りです。
4. 効能又は効果(引用5)
〈レンビマカプセル4mg〉
根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な肝細胞癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
〈レンビマカプセル10mg〉
根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
6. 用法及び用量(引用6)
「根治切除不能な甲状腺癌」、「切除不能な胸腺癌」:通常、成人にはレンバチニブとして1日1回24mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
「切除不能な肝細胞癌」:通常、成人には体重にあわせてレンバチニブとして体重60kg以上の場合は12mg、体重60kg未満の場合は8mgを1日1回、経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
「がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌」、「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはレンバチニブとして1日1回20mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
 
各薬剤の使用にあたっては電子添文をご確認ください。
 
16.7.3その他
レンバチニブは、乳癌耐性蛋白(BCRP)の基質となること、及びUGT1A1を阻害すること(IC50値:10.6μmol/L)が示されている(in vitro)。(引用7、8)
 

【引用】
1)レンビマカプセル4mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第5版) 10. 相互作用
2)レンビマカプセル4mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第5版) 16. 薬物動態 16.7 薬物相互作用 
3)[承認時評価資料]:ケトコナゾールとの薬物相互作用試験(外国試験)(2015年3月26日承認、CTD 2.7.2.2.2.3.3.1) [LEN-0010]
4)[承認時評価資料]:リファンピシンとの薬物相互作用試験(外国試験)(2015年3月26日承認、CTD 2.7.2.2.2.3.3.2) [LEN-0011]
5)レンビマカプセル4mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第5版) 4.効能又は効果
6)レンビマカプセル4mg・10mg電子添文 2024年2月改訂(第5版) 6.用法及び用量
7)社内資料:代謝(in vitro 及びin vivo)(2015年3月26日承認、CTD 2.7.2.3.2.3) [LEN-0003]
8)社内資料:トランスポーター(in vitro)(2015年3月26日承認、CTD 2.6.4.8.1) [LEN-0018]
 
【更新年月】
2024年10月

 
【図表あり】
KW:P-gp阻害剤、ケトコナゾール、イトラコナゾール、リファンピシン、アミオダロン、クラリスロマイシン、シクロスポリン、キニジン、ベラパミル、CYP3A/P-gp誘導剤、リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン、セイヨウオトギリソウ、St. John?sWort、セント・ジョーンズ・ワート含有食品