電子添文には、薬物動態に関する以下の記載があります。
健康成人男子(3あるいは4名)にオルプリノン塩酸塩水和物を1.25~50μg/kg注)の投与量で5分間定速静脈内投与したとき、血漿中未変化体濃度は投与量に比例して上昇し、AUCも投与量に比例して増加した。静注後の血漿中からの未変化体の消失は2相性を示し、半減期はα相7.0分、β相57分であった。(引用1、2、3)
注)承認用量は10μg/kgである。
・コアテック注5mgの用法及び用量
通常、成人には、本剤を注射液そのまま、又は生理食塩液、ブドウ糖液等で希釈し、オルプリノン塩酸塩水和物として体重1kgあたり10μgを5分間かけて緩徐に静脈内投与し、引き続き1分間あたり0.1~0.3μg/kgを点滴静注する。
なお、点滴投与量は患者の病態に応じて適宜増減し、必要ある場合には1分間あたり0.4μg/kgまで増量できる。
・コアテック注SB 9mgの用法及び用量
通常、成人には、オルプリノン塩酸塩水和物として体重1kgあたり10μgを5分間かけて緩徐に静脈内投与し、引き続き1分間あたり0.1~0.3μg/kgを点滴静注する。
なお、点滴投与量は患者の病態に応じて適宜増減し、必要ある場合には1分間あたり0.4μg/kgまで増量できる。
【引用】
1)新 博次ら: 臨床薬理, 1990; 21(3): 613-621 [COR-0054]
2)コアテック注5mg電子添文 2020年11月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.1血中濃度
3)コアテック注SB9mg電子添文 2020年7月改訂(第1版) 16.薬物動態 16.1血中濃度
【更新年月】
2021年3月
【図表あり】
【図表あり】
KW:ng/mL、hr