総合製品情報概要には、本剤の特性について以下の記載があります。(引用1)
・本剤は、経口投与可能なFGFR1、2、3に対するチロシンキナーゼ阻害剤です。
・タスルグラチニブは、FGFR融合タンパクのリン酸化を阻害し、下流のシグナル伝達分子のリン酸化を阻害することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。
・化学療法歴のあるFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆管癌患者63例を対象とした国際共同第II相試験(201試験)において、主要評価項目である奏功率(ORR)*は30.2%(90%信頼区間:20.7~41.0)であり、90%信頼区間の下限値が事前に設定した閾値15%を上回り、主要評価項目を達成しました。
* RECIST version 1.1に基づく独立画像判定(IIR)による奏効率
・国際共同第II相試験(201試験)において、63例中61例(96.8%)に副作用が認められ、主な副作用は、高リン血症51例(81.0%)、手掌・足底発赤知覚不全症候群28例(44.4%)、下痢20例(31.7%)、口内炎及び爪囲炎が各14例(22.2%)等でした。
・重大な副作用として、高リン血症、網膜剥離が報告されています。主な副作用は、爪障害、手掌・足底発赤知覚不全症候群、下痢、爪囲炎、口内炎、味覚異常でした。
その他の安全性情報については、電子添文の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。
国際共同第II相試験(201試験)の試験概要は以下の通りです。(引用2)
なお、本剤の効能又は効果は以下の通りです。
4. 効能又は効果(引用3)
がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌
【引用】
1)タスフィゴ錠35mg 総合製品情報概要 特性 p4 (TAS1001ASG)
2)タスフィゴ錠35mg 総合製品情報概要 臨床成績 p12、13 (TAS1001ASG)
3)タスフィゴ錠35mg電子添文 2024年9月作成(第1版) 4. 効能又は効果
【作成年月】
2024年10月作成