• No : 1811
  • 公開日時 : 2017/10/25 00:00
  • 更新日時 : 2019/01/04 15:36
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【ネオフィリン・注・注PL・注点滴用バッグ】 半減期・Cmaxなど、血中濃度の推移を教えてください。

【ネオフィリン・注・注PL・注点滴用バッグ】 

半減期・Cmaxなど、血中濃度の推移を教えてください。

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回答

1.血中濃度

 (1)血漿中濃度推移

  [ネオフィリン注250mg、注PL250mg・注点滴用バッグ250mg共通]

  健康成人男子(非喫煙者) 6 名にアミノフィリン水和物500mg(テオフィリンとして400mg)を30分間単回点滴静注した場合、投与直後に最高血漿中濃度に達し、消失半減期9.51時間で血中より消失しました。なお、非喫煙者に比べ喫煙者は、血中半減期が短縮する傾向があり、血中濃度曲線下面積は有意に低下しました(p<0.05、対応のないt検定)。(①)

 

 

(参考)

・ネオフィリン注・注PL250mg・注点滴用バッグ250m インタビューフォーム2016年9月改訂(改訂第15版) Ⅶ.薬物動態に関する項目 1血中濃度の推移・測定法 (3)臨床試験で確認された血中濃度 1.血漿中濃度推移

 

(2)TDM[ネオフィリン注250mg・注PL250mg・注点滴用バッグ250mg共通]

   有効血中濃度:成人8~20μg/mL

   本剤の代謝に関与する主なP450の分子種:CYP1A2

(参考)

・ネオフィリン注250mg 添付文書2012年12月改訂(第12版)【薬物動態】

・ネオフィリン注PL250mg 添付文書2016年4月改訂(第3版)【薬物動態】

・ネオフィリン注点滴用バッグ250mg 添付文書2012年12月改訂(第8版)【薬物動態】

 

2.血中濃度と臨床効果、副作用との関係

  [ネオフィリン注250mg・注PL250mg・注点滴用バッグ250mg共通]

  本薬をはじめとするテオフィリン製剤の投与にあたっては、テオフィリン血中濃度を測定しながら投与量を調節することが望ましいです。有効血中濃度は通常8~20μg/mLとされていますが、血中濃度の上昇に伴い消化器症状等の副作用が発現しやすくなるので、投与量の設定にあたっては規定の用法・用量から開始し、症状をよく観察しながら徐々に増減するなど留意する必要があります。(②③④)

 

 (参考)

・ネオフィリン注250mg 添付文書2012年12月改訂(第12版)【薬物動態】

・ネオフィリン注PL250mg 添付文書2016年4月改訂(第3版)【薬物動態】

・ネオフィリン注点滴用バッグ250mg 添付文書2012年12月改訂(第8版)【薬物動態】

 

 

 

 

 

文献請求番号

Horai, Y. et al.

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24,

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TEO-0008

石崎高志ら:

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(1979)

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Koup, J.R. et al.

Am.J.Hosp.Pharm.,

33,

949

(1976)

N-1322

Mitenko, P.A. et al.

N.Engl.J.Med.,

289,

600

(1973)

N-0362

 

【図表あり】