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  • 公開日時 : 2017/10/18 00:00
  • 更新日時 : 2019/05/07 17:48
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【ワーファリン】 Ⅷ‐4.[プロピオン酸系解熱鎮痛消炎剤]との相互作用ケトプロフェン (オルヂス)(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐4.[プロピオン酸系解熱鎮痛消炎剤]との相互作用ケトプロフェン (オルヂス)(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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回答

[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 114 解熱鎮痛消炎剤〕

 

[相互作用の内容]

本剤の作用を増強する可能性がある。【ケトプロフェンの添付文書に併用注意の記載がある】

 

[併用時の注意]

併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。

ケトプロフェンによる消化管出血を助長する可能性にも留意すること。

 

[相互作用の機序]1)

ケトプロフェンの血小板凝集抑制による。

ケトプロフェンの副作用である消化管潰瘍・出血による出血傾向を助長する。

ケトプロフェンが本剤を血漿蛋白から遊離させる。

 

[相互作用の事例]

<症例報告事例>2)【ワルファリンの作用増強】

62才男性。ワルファリン5mg/日の投与でプロトロンビン時間18秒、ヘマトクリット値35%で安定していた。疼痛に対しケトプロフェン75mg/日を投与された。ケトプロフェン投与開始1週間後、メレナと吐血、疲労感で入院した。プロトロンビン時間は41秒、部分トロンボプラスチン時間は54.3秒であった。新鮮凍結血漿6単位投与でプロトロンビン時間は12秒に短縮した。(海外)

 

<臨床研究報告>3)【相互作用なし】

健康成人男子15名にワルファリンを第1~7日に連続投与してプロトロンビン時間を測定し、凝固活性がワルファリン投与前より60%低下する用量を設定した。続いてこの用量のワルファリンを第8~28日まで投与した。第8~14日と第22~28日にケトプロフェン200mg/日またはそのプラセボを二重盲検でワルファリンと併用した。第7日(ワルファリン導入期末)、ケトプロフェン投与最終日、プラセボ投与最終日のプロトロンビン時間および活性化部分トロンボプラスチン時間には差はなかった。(海外)


 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)USP-DI,22nd ed.,Vol.Ⅰ,        265(2002)    WF-1157

2)Flessner MF et al. : JAMA,    259,    353(1988)    WF-0845

3)MieszcaK C et al.: Eur. J. Clin. Pharmacol.,    44,    205(1993)    WF-1346

【図表あり】