• No : 1591
  • 公開日時 : 2017/10/18 00:00
  • 更新日時 : 2021/03/18 09:19
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【ワーファリン】 IV‐4.4.血液胎盤関門通過と乳汁中移行(適正使用情報 改訂版〔本編〕 2020年2月発行)

【ワーファリン】 
 
IV‐4.4.血液胎盤関門通過と乳汁中移行(適正使用情報 改訂版〔本編〕 2020年2月発行)
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妊娠時のワルファリン療法は胎児異常の発生率と関連があり、このことはワルファリンが胎盤関門を通過することを示している6)。

また、ワルファリンは、わずかであるが母乳中に排泄される10)。出産後8日からワルファリン(2 mg/日)を開始し、1ヵ月投与を継続した後の母親のINRは1.72、ワルファリンの血中濃度は495.8 ng/mL、ワルファリンの母乳中濃度は5.68 ng/mLであった。その児のワルファリンの血中濃度は5.86 ng/mL、INR 0.92であり、臨床的には異常を認めなかった。

また、ワルファリンを服用している母親から母乳栄養を受けた乳児に、抗凝固効果は生じなかったとの報告がある7)(Ⅴ-2「授乳婦への使用」の項参照)。

赤血球によるワルファリンの取り込みは、ヒトでは1%以下である。
 
 

【参考文献】    [文献請求番号]

6)Shetty HGM et al. : Clin. Pharmacokinetics,    16,    238(1989)    WF-0667

7)Orme ML’E et al. : Br. Med. J.,    1,    1564(1977)    WF-0610

10)壬生 真人ら : 小児科臨床,    51,    2156(1998)    WF-1122

 

【更新年月】

2021年1月