[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 246 男性ホルモン剤〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強したとの報告がある。【テストステロンの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
(17アルキル化アンドロゲンはメチルテストステロン等が該当する)
[相互作用の機序]
不明。
テストステロンの凝固因子合成抑制あるいは分解促進作用による。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用増強】
69才女性。心房細動のため16ヵ月間ワルファリン療法(5~6.1mg/日)と利尿剤を服用していた。プロトロンビン時間は16.8秒と安定していた。硬皮性萎縮性苔癬のため2%テストステロン軟膏の使用を開始した。2週間後、プロトロンビン時間が29.4秒まで延長した。ワルファリン投与を2日間休薬し、ワルファリン投与量を2.5mg/日に減量して再開した。さらにテストステロン軟膏の使用を漸減しながら中止し、ワルファリン投与量5mg/日で抗凝固療法が安定した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Lorentz SM et al.: Clin. Pharm., 4, 332(1985) WF-0450