[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 117 精神神経用剤〕
[相互作用の内容]
臨床上問題にならない程度と思われるが、本剤の作用を増強する可能性がある。【メチルフェニデートの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用は特に避ける必要はないと思われる。
臨床上問題にならない程度と思われるが、併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
[相互作用の機序]1)
メチルフェニデートが本剤の肝での代謝を阻害する。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【エチルビスクマセテートの半減期延長】
4名の健康成人に、3~5日間メチルフェニデート(20mg/日)を服用させると、エチルビスクマセテート(本邦販売なし)の半減期が2倍に延長したとの報告がある。(海外)
<臨床研究報告>2)【エチルビスクマセテート、相互作用なし】
12名の健康成人による二重盲検試験で、エチルビスクマセテート(本邦販売なし)とメチルフェニデートには相互作用がなかったとの報告がある。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Garrettson LK et al.: JAMA, 207, 2053(1969) WF-0869
2)Hague DE et al.: Clin. Pharmacol. Ther., 12, 259(1971) WF-0870
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 117 精神神経用剤〕
[相互作用の内容]
臨床上問題にならない程度と思われるが、本剤の作用を増強する可能性がある。【モダフィニルの添付文書に併用注意の記載がある】
[併用時の注意]
併用は特に避ける必要はないと思われる。
臨床上問題にならない程度と思われるが、併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
[相互作用の機序]
モダフィニルが本剤の肝での代謝を阻害する。
*:モダフィニルはCYP2C9、CYP2C19を阻害し、CYP1A2、CYP2B6、CYP3A4を誘導すると考えられている。【モダフィニルの添付文書記載】
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>WF-1391)【相互作用なし】
モダフィニルとワルファリンの相互作用について、健康成人男女をモダフィニル投与群(14例)とプラセボ投与群(14例)として検討した。モダフィニル投与前、モダフィニル200mg/日の7日間投与時点、モダフィニル400mg/日の7日間投与時点にワルファリン5mgを単回投与した。プラセボ投与群ではモダフィニルの代わりにプラセボとした。ワルファリン投与後168時間までのワルファリンの血中濃度推移、AUC(0-∞)、最高血漿中濃度、同到達時間、消失速度定数、経口全身クリアランスは、プラセボ投与群のS-ワルファリンのクリアランスを除いて、S-ワルファリン、R-ワルファリンいずれも有意な変化はなく、凝血時間も変化しなかった。また、ワルファリンはモダフィニルの体内動態に影響しなかった。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Robertson,P. et al.: J.Clin.Pharmacol., 42, 205 (2002) WF-1391