• No : 1392
  • 公開日時 : 2017/10/12 00:00
  • 更新日時 : 2021/03/18 09:12
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【ワーファリン】 III‐2.ワルファリン投与後の凝固因子と凝固能の変化(適正使用情報 改訂版〔本編〕 2020年2月発行)

【ワーファリン】 
 
 III‐2.ワルファリン投与後の凝固因子と凝固能の変化(適正使用情報 改訂版〔本編〕 2020年2月発行)
 
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回答

-Daily dose法とLoading dose法の比較-

ワルファリン5mgによるDaily dose法(図1)と、20mgによるLoading dose法(図2)とにおけるビタミンK依存性凝固因子と血液凝固能の変化をそれぞれ示した。

 

 

 

 

-Daily dose法とLoading dose法の比較-

ワルファリン5mgによるDaily dose法(図1)と、20mgによるLoading dose法(図2)とにおけるビタミンK依存性凝固因子と血液凝固能の変化を比較した結果、次のことが報告されている。

1.20mgによるLoading dose法では第Ⅶ因子、プロテインCはともにDaily dose法に比べ急速に低下した(ビタミンK依存性凝固因子の血中半減期はⅣ-7「効果発現時間と持続時間」の項参照)。

2.トロンボテスト、プロトロンビン時間の治療域への到達は、Loading dose法の方が早かった(主として第Ⅶ因子の急速な低下による)。

3.プロトロンビン(第Ⅱ因子)は半減期が約3日間と最も長いため、二つの方法で差異は認められなかった。

4.Loading dose法ではPIVKA‐Ⅱが投与2日後まで急上昇し、以後もDaily dose法に比べ増加傾向を示した。

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)青﨑 正彦ら(前川 正ら監修):ワーファリン, Ⅳ.投与の実際(メディカルジャーナル社、東京),    55(1998)    WF-2253

 

【図表あり】

 
【更新年月】
2021年1月