ここでは前出の項目で扱っていない報告を中心に、その他の手術の報告を集めた。様々な視点から周術期に関する実臨床における実践、情報収集・整備そして検討・考察について報告されており、貴重な情報として提供されている。
1．周術期における休薬もしくは継続の検討
Review 抗凝固薬(抗血小板薬を含む)を中心に写真入りの「手術前に服用中止を考慮すべき薬剤一覧表」の作成とその評価(2002)1)
Review 手術患者のワルファリンの中断法について臨床薬理的な説明(2005)2)
OBS 抗凝固薬などの手術前の適切な休薬期間設定への取り組み(2008)3)
OBS 手術前における継続・休薬の選択とINR (2009)4)
OBS 手術時のワルファリン休薬期間の検討(2010)5)
OBS ワルファリン療法中の下肢静脈瘤に対する低侵襲な静脈内レーザー療法での要否について検討(2011)6)
2．手術後の再開方法の検討
手術後の再開方法について検討されてきた。
OBS 心臓手術後の再開早期の正常プロトロンビン量(CA-1法)の変化(1999)7)
OBS ワルファリン療法中の外科手術の周術期抗凝固療法プロトコール作成 (2002)8)
OBS 術後ワルファリン投与を維持量の2倍量で再開する方法(2007)9)
OBS 心臓血管外科手術施行後のワルファリン初期投与計画におけるCYP2C9及びVKORC1の遺伝子多型情報の臨床上の意義(2013)10)
3．手術関連のアンケート調査
国内では実態を把握するために、複数のアンケート調査が実施されてきた。
OBS 病院勤務医師・歯科医師対象の抜歯時の抗血栓療法に関する調査(2006) 11)
OBS 観血的な医学的処置時の抗血栓療法の管理に関する研究(2007)12)
OBS 内視鏡下生検・ポリープ切除術時の抗血栓療法の管理に関する調査(2008)13)
OBS ワルファリン療法中の侵襲的治療施行時の合併症について調査(2010)14)
4．その他の症例報告
OBS 上顎洞血瘤腫である鼻副鼻腔の易出血性良性腫瘍の検討(2007)15)
Case ワルファリン服用患者の歯肉腫瘍摘出後に消化管出血を疑った1症例(2008)16)
Case 抗凝固療法中に舌癌で舌部分切除術を施行した66才女性 (2002)17)
Case 口蓋扁桃摘出術後に肺塞栓症を発症した症例報告(2007)18)
1) ワルファリン中止後の血栓塞栓症
Case 周術期のワルファリン中止にて術後に心筋梗塞を発症した症例(2002)19)
Case 血液凝固第Ⅷ因子の活性亢進を認めたヘパリン抵抗性の症例(2008)20)
Case 海外）周術期ワルファリン中断で術後の一過性脳虚血発作発症の症例 (2010)21)
2) 術後の血栓塞栓症発症後の再発予防に対するワルファリン投与開始
Case 先天性アンチトロンビン欠損症の症例(1995)22)
Case 婦人科手術での周術期肺血栓塞栓症の予防策 (2005)23)
Case 周術期静脈血栓塞栓症の2症例(2008)24)
Case 術後肺血栓塞栓症の症例(2008)25)
Case 外傷性脳内血腫の亜急性期発症の肺塞栓症に対する抗凝固療法症例(2011)26)
【参考文献】 ［文献請求番号］
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【更新年月】
2021年1月