フィコンパは血中濃度の個人差が大きく、有効血中濃度は明らかになっていません。(引用1)
インタビューフォームには、有効血中濃度に関して以下の記載があります。(引用1)
1.血中濃度の推移
(1)治療上有効な血中濃度
該当資料なし
【関連情報】
個々の患者における有効血中濃度に違いがあると考えられるため、ある濃度を超えれば多くの症例で効果が得られるという平均的な値(有効血中濃度)を示すことができません。
しかし、発作頻度変化率と血中濃度の関係には大きなばらつきが認められるものの、平均血中ぺランパネル濃度の上昇に伴い、発作頻度が減少することが示唆されました。一方、発作の消失(seizure free)は血漿中ぺランパネル濃度の低い症例においても認められています。(引用2)
実臨床(静岡てんかん・神経医療センター)において、フィコンパ投与により発作頻度が50%以上減少したてんかん患者(21例)の平均血中濃度を測定したところ、450ng/mL(85-1500ng/mL)であったとの報告があります。(引用2)
【引用】
1)フィコンパ錠2mg・4mg・細粒1%インタビューフォーム 2024年2月改訂(改訂第7版) VII.薬物動態に関する項目 1.血中濃度の推移 (1)治療上有効な血中濃度
2)Yamamoto,Yoshiaki.et al.:Ther.Drug Monit.39(4),p446-449,2017[FYC-0198](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
【更新年月】
2024年10月
KW:有効血中濃度、適正血中濃度、有効域、目安、基準値、指標、TDM