• No : 1010
  • 公開日時 : 2018/11/01 00:00
  • 更新日時 : 2021/03/18 11:27
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【ワーファリン】 III‐12.1.TTR (time in therapeutic range)とINR変動性(INR Variability)適正使用情報 改訂版〔本編〕 2020年2月発行)

【ワーファリン】 
 
III‐12.1.TTR (time in therapeutic range)とINR変動性(INR Variability)(適正使用情報 改訂版〔本編〕 2020年2月発行)
 
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回答

1TTR (time in therapeutic range)とINR変動性(INR Variability)は、それぞれ独立した重要な指標と考えられ、TTRのみならずINR変動性も考慮すべきである。TTRは治療域内に維持されている程度を把握する指標であり、INR変動性はINRが安定しているか、不安定なのか、その変動の状況を把握する指標である。TTR良好とされる集団であってもINRの変動が大きければコントロール不良あるいはイベントの増加につながることが報告されている1)。近年コントロールの評価にTTRのみが強調されている状況には注意が必要であり、INR変動性も考慮することが重要である。

 

1. コントロールは定期的かつ適切なモニタリングを行うことが前提である。

2. 定期的な月1回程度のモニタリングを大前提としてTTRを参考する。

3.TTRは少なくとも2点あれば算出可能であり、あくまで推定値である。

4.TTRは臨床試験のコントロール状況の目安として考えられた。

5.TTRは一面を見ているだけで、あくまで目安のひとつ。

6.コントロールでINRの変動の幅を小さくすることは重要である。

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]

1)Labaf,A. et al.: Thromb.Res.,     136,     1211(2015)    WF-4325

 

【更新年月】

2021年1月