電子添文およびインタビューフォームには、重要な基本的注意として以下の記載があります。
(1)投与初期又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づく立ちくらみ、めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する人には注意を与えること。(引用1)
(2)起立性低血圧があらわれることがあるので、臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールすること。(引用2)
(3)投与初期又は用量の急増時等に立ちくらみ、めまい、悪心、また、胸部不快感、呼吸困難等があらわれることがある。その際は仰臥位をとらせるなどの適切な措置を講ずること。また必要に応じて、患者の合併症、既往歴等を十分に考慮のうえ、昇圧剤の投与等の対症療法を行うこと。(引用3)
【関連情報】
(解説)
(1)初回投与量又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づく立ちくらみ、めまい等の報告があるので、高所作業及び自動車の運転時において注意を喚起するため、設定した。(引用4)
(2)本剤投与により、立ちくらみ、めまい等の起立性低血圧症状が報告されているので、設定した。起立性低血圧は、体位変換による一過性の低血圧であり、立ちくらみ、めまい等の症状を伴うことが多く、その血圧低下は臥位から坐位または立位へと体位を変化させた時にあらわれやすい。また、血圧は臥位、坐位、立位の順で低下(特に収縮期血圧)しやすい。したがって、各体位で血圧測定を行うことによって起立性低血圧の有無をチェックすることができる。(引用4)
(3)初回投与時又は用量の急増時等に急激な血圧低下によるものと考えられる立ちくらみ、めまい、悪心、胸部不快感、呼吸困難等の報告があるので、設定した。(引用4)
【引用】
1)デタントールR錠3mg・R錠6mg 電子添文 2022年6月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.1
2)デタントールR錠3mg・R錠6mg 電子添文 2022年6月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.2
3)デタントールR錠3mg・R錠6mg 電子添文 2022年6月改訂(第1版) 8.重要な基本的注意 8.3
4)デタントールR錠3mg・R錠6mg インタビューフォーム 2022年6月改訂(第9版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由
【更新年月】
2022年12月