レンビマ投与にあたり、TSH濃度の管理基準は設定されていません。参考として以下に臨床試験での状況をご紹介します。
血中TSHが甲状腺分化癌の増殖を促す作用を有することから、進行性甲状腺分化癌の標準的な治療としてTSH抑制療法が施行されています。甲状腺癌を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(303試験, SELECT)では、TSH抑制療法を受けておりTSHが上昇していない患者(TSH≦5.50μIU/mL)を選択基準とし、忍容される場合、TSH抑制状態の達成(TSH<0.50μIU/mL)のために甲状腺ホルモンの用量を変更することとされていました。また、レンビマ投与中にはTSHの上昇が認められており、必要に応じて適切なTSHレベルを達成するために甲状腺ホルモン剤の投与量を調節してください。(引用1)
【引用】
【更新年月】
2020年3月