電子添文には、高齢者への投与に関する以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者(引用1)
本剤の投与に際しては、必ず心電図及び血圧の連続監視を行い、少量(例えば0.05mL/kg;フレカイニド酢酸塩として0.5mg/kg)を投与するなど投与量に注意し、慎重に観察しながら投与すること。また、血圧低下、洞停止、胸部不快・圧迫感、QRS幅の増大、心室頻拍、PQの延長、房室ブロック、徐脈、動悸等の異常所見が認められた場合には、直ちに投与を中止すること。高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、副作用が発現するおそれがある。
【関連情報】
インタビューフォームには、高齢者への投与に関する以下の記載があります。
■高齢者(引用2)
(解説)
高齢者では肝・腎機能が低下していることが多く、薬物動態が変化(血漿中濃度の上昇など)する可能性があるなど、副作用が発現しやすいので上記の記載とした。
本剤の臨床試験において、65歳以上の高齢者の副作用発現率は10.42%(15/144例)、65歳未満の副作用発現率13.39%(49/366例)であり、両群間に有意差はなかった。なお、循環器系の副作用発現頻度は、65歳以上で6.25%(9/144例)、65歳未満で4.37%(16/366例)であった。また、使用成績調査において、65歳以上の安全性集計対象症例として844例が収集された。65歳以上の高齢者における副作用発現症例率は5.21%(44/844例)であり、65歳未満の副作用発現症例率5.45%(33/605例)であった。
【引用】
1)タンボコール静注50mg電子添文 2023年5月改訂(第1版) 9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.8 高齢者
2)タンボコール静注50mgインタビューフォーム 2024年9月改訂(第12版) VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 (8)高齢者
【更新年月】
2025月4月