以下の患者様には投与禁忌です。
1.うっ血性心不全のある患者
〔本剤は陰性変力作用を有し、心不全症状を更に悪化させることがあります。〕
2.高度の房室ブロック、高度の洞房ブロックのある患者
〔本剤は房室伝導、洞房伝導を抑制する作用を有し、刺激伝導を更に悪化させることがあります。〕
3.心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍のある患者
突然死に関する臨床試験(CAST)の結果、このような患者では本薬の経口剤の投与により死亡率が増加するとの報告があります。
(1)心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍を対象として突然死に関する臨床試験(CAST)が本薬の経口剤で実施されました。その結果プラセボ投与群の死亡率に対し、本薬の経口剤投与群の死亡率が高かったとの報告があります。(2)本薬の経口剤の投与により心不全の悪化、肝機能障害、黄疸が認められたとの報告があります。(3)動物実験(イヌ)において、本薬投与初期に一過性の脳血流低下が認められています。
4.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないでください。
〔本薬を経口投与したときの動物実験(ラット)において催奇形性が認められています。〕
(2)授乳婦への投与は避け、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせてください。
〔ヒトにおいて乳汁中へ移行することが報告されています。〕
5.リトナビルを投与中の患者
〔「相互作用」の項参照〕
6.ミラベグロンを投与中の患者
〔「相互作用」の項参照〕
7.テラプレビルを投与中の患者
〔「相互作用」の項参照〕
【引用】
・タンボコール静注50mg 添付文書 2019年3月改訂(第15版)【禁忌】
【更新年月】
2019年9月