• 医療用医薬品一覧 >  > ユベラN > 【ユベラ・ユベラN】 ユベラNカプセル、ユベラNソフトカプセルとユベラ錠の違いを教えてください。
  • No : 18199
  • 公開日時 : 2023/06/08 10:58
  • 印刷

【ユベラ・ユベラN】 ユベラNカプセル、ユベラNソフトカプセルとユベラ錠の違いを教えてください。

【ユベラ・ユベラN】 
 
ユベラNカプセル、ユベラNソフトカプセルとユベラ錠の違いを教えてください。
 
カテゴリー : 

回答

電子添文およびインタビューフォームには以下の記載があります。
 
■有効成分の違い
ユベラ錠はビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)を主成分とした製剤ですが、ユベラNカプセル、ユベラNソフトカプセル(以下ユベラN)は、主成分としてビタミンEとニコチン酸を結合させた誘導体(トコフェロールニコチン酸エステル)です。(引用1)
 
■薬理作用の違い
ユベラN(トコフェロールニコチン酸エステル)は、ビタミンEとニコチン酸のそれぞれの生理作用を示しながら、各々を併用した場合よりも安定で持続的な薬理作用を有します。(引用1)
・ヒトの末梢循環不全に対する改善作用は、ビタミンEとニコチン酸との併用よりも優れていました。(引用2、3)
・ヒトの多血小板血漿に対するアラキドン酸凝集、コラーゲン凝集において血小板凝集抑制作用をトコフェロールニコチン酸エステル、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールで比較した結果、トコフェロールニコチン酸エステルが強力な抑制効果を示しました。(引用2、4)
 
■効能・効果の違い
ユベラNカプセルの効能・効果は、「高血圧症に伴う随伴症状、高脂質血症、閉塞性動脈硬化症に伴う末梢循環障害」になります。(引用5)
ユベラ錠の効能・効果は、「1.ビタミンE欠乏症の予防及び治療、2.末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)、3.過酸化脂質の増加防止、1.以外の効能については、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。」です。 (引用6)
 

【引用】
1)ユベラNカプセル100 mg・ソフトカプセル200mgインタビューフォーム 2021年10月改訂(改訂第9版) I.概要に関する項目 2.製品の治療学的・製剤学的特性
2)ユベラNカプセル100 mg・ソフトカプセル200mgインタビューフォーム 2021年10月改訂(改訂第9版) VI.薬効薬理に関する項目 2.薬理作用 (2)薬効を裏付ける試験成績
3)Kamimura, M.:Am. J. Clin. Nutr., 27, p1110-1116(1974) [EN-0158]
4)Svensson, J. et al.:Int. J. Vitam. Nutr. Res., 48 (3), p250-254(1978) [EN-0213] (本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
5)ユベラNカプセル100 mg・ソフトカプセル200mg電子添文 2021年 6 月改訂(第12版) 【効能・効果】
6)ユベラ錠50mg電子添文2023年4月改訂(第11版) 【効能・効果】
 
【更新年月】
2023年4月