電子添文には、薬効薬理に関する以下の記載があります。
18.薬効薬理(引用1)
18.1 作用機序
作用機序は明確でない。
18.2 微小循環系の賦活作用
末梢循環不全に対し、末梢血行を促すとともに、血小板粘着・凝集能の抑制により微小循環系の動態を改善する。(引用2、3)
18.3 膜安定化作用
毛細血管壁内皮細胞や中膜筋細胞の原形質膜、ミトコンドリア、小胞体、ライソソームなどの生体膜を安定化させることにより、血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。(引用4、5)
18.4 抗酸化作用
異常酸化(過酸化)を抑制し、過酸化脂質の生成を抑制する。(引用6)
18.5 内分泌系の賦活作用
下垂体-副腎系に作用して、E欠乏ラットの内分泌系を賦活・調整し、内分泌の失調を是正する。(引用7)
【引用】
1)ユベラ錠50mg電子添文 2023年9月改訂(第1版) 18.薬効薬理
2)Kamimura M.:Am. J. Clin. Nutr. 1974;27:1110-1116 [EN-0158]
3)Steiner M. et al.:J. Clin. Invest. 1976;57:732-737 [E-0649]
4)Tappel A. L.:Fed. Proc. 1973;32(8):1870-1874 [E-1008]
5)杉山 尚ら:新薬と臨床. 1967;16(12):1497-1499 [E-0076](本研究はエーザイ株式会社の支援を受けて実施された。)
6)武内 望ら:脂質生化学研究. 1976;18:259-264 [E-0548]
7)Kitabchi A. E. et al.:J. Biol. Chem. 1973;248(3):835-840 [E-1009]
【更新年月】
2024年10月