1.微小循環系の賦活作用
ビタミンEは末梢循環不全に対し、末梢血行を促すとともに、血小板粘着・凝集能の抑制により微小循環系の動態を改善します。(①②)
2.膜安定化作用
毛細血管壁内皮細胞や中膜筋細胞の原形質膜、ミトコンドリア、小胞体、ライソソームなどの生体膜を安定化させることにより、血管壁の透過性や血管抵抗性を改善します。(③④)
3.抗酸化作用
ビタミンEは、異常酸化(過酸化)を抑制し、過酸化脂質の生成を抑制します。(⑤)
4.内分泌系の賦活作用
下垂体-副腎系に作用して、E欠乏ラットの内分泌系を賦活・調整し、内分泌の失調を是正します。 (⑥)
(参考)
・ユベラ錠50mg・顆粒20% 添付文書 2010年10月改訂(第9版) 【薬効薬理】
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文献請求番号 | |
① |
Kamimura, M. et al. : |
Am.J.Clin.Nutr., |
27, |
1110 |
(1974) |
EN-0158 |
② |
Steiner, M. et al.: |
J.Clin.Invest., |
57, |
732 |
(1976) |
E-0649 |
③ |
Tappel, A.L.: |
Fed.Proc., |
32, |
1870 |
(1973) |
E-1008 |
④ |
杉山 尚ら: |
新薬と臨床, |
16, |
1497 |
(1967) |
E-0076 |
⑤ |
武内 望ら: |
脂質生化学研究, |
18, |
259 |
(1976) |
E-0548 |
⑥ |
Kitabchi, A.E. et al.: |
J.Biol.Chem., |
248, |
835 |
(1973) |
E-1009 |