[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 114 解熱鎮痛消炎剤〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強する可能性がある。【テノキシカムの添付文書に併用注意の記載がある】
但し、コントロールされた臨床研究では否定的である。
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
テノキシカムによる消化管出血を助長する可能性にも留意すること。
[相互作用の機序]
テノキシカムの血小板凝集抑制作用による。
テノキシカムの副作用である消化管潰瘍・出血による出血傾向を助長する。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【相互作用なし】
(研究1)健康成人8名に対しワルファリン0.75mg/kgを単独またはテノキシカム20mg/日3週間投与の第14日に併用にて単回経口投与した。ワルファリンの最高血漿中濃度、同到達時間およびプロトロンビン時間の経時的変化には、テノキシカム併用による有意な変動は認められなかった。また、テノキシカムの血中濃度もワルファリンによる有意な変動は示さなかった。
(研究2)健康成人8名に対しINRが1.47~1.81となるようにワルファリン投与した。ワルファリン投与開始2週後よりテノキシカム20mg/日の投与を開始し、併用にて2週間投与した。その後、テノキシカムのみ中止とし、ワルファリンを単独でさらに4週間投与した。テノキシカム併用開始前、テノキシカム併用期、テノキシカム併用終了後のINRを目標域に維持するのに必要なワルファリン1日用量、平均INRには有意差はなかった。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Eichler HG et al.: Eur. J. Clin. Pharmacol., 42, 227(1992) WF-0656