• No : 15643
  • 公開日時 : 2020/08/01 16:38
  • 更新日時 : 2020/09/29 17:52
  • 印刷

【レンビマ・肝細胞癌】 副作用として報告されている肝性脳症はどのような患者様に起きやすいですか?投与前の注意点は?

【レンビマ・肝細胞癌】 
 
副作用として報告されている肝性脳症はどのような患者様に起きやすいですか?投与前の注意点は?
カテゴリー : 

回答

肝性脳症のリスク因子としては、「肝硬変の合併、胃食道静脈瘤等のシャントの合併、向精神薬の使用、肝性脳症の既往、血中アンモニア高値」などが考えられています。(引用1)
本剤投与前及び本剤投与期間中は血中アンモニア等を測定し、意識障害等の臨床症状を十分に観察してください。
 
● 肝性脳症が発現した症例のリスクとして、ベースラインの血中アンモニア値が高値、利尿剤や向精神薬の併用等がリスクの一つと考えられました。
● レンバチニブとの因果関係を問わず、国内で報告された肝性脳症6例(7.4%)のうち、4例で食道静脈瘤の合併が確認されました。
● 本剤投与前の血中アンモニア値が高値である場合、肝性脳症が発症するリスクが高まる可能性があるため、定期的にアンモニア値を確認し、肝性脳症が発症した場合には適切な処置を行ってください。
 
[参考]一般に門脈大循環シャントがある患者では、シャント型脳症のリスクが高まると考えられます。治療開始前に造影CTを行う際は門脈大循環シャントの有無を確認し、シャントがある場合はシャント型脳症のリスクがあるため、発症に注意してください。(引用2)
 
【関連情報】 
 
 
【引用】
1)【肝細胞癌】適正にご使用いただくためのガイドブック Ⅳ Q&A 13 p74 (LEN1087CSG)
2)【肝細胞癌】レンビマカプセル4mg適正にご使用いただくためのガイドブック II.注意いただきたい副作用とその対策 p33-36 (LEN1087CSG)
 
【更新年月】
2020年3月