• No : 1460
  • 公開日時 : 2017/10/16 00:00
  • 更新日時 : 2019/05/07 18:19
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【ワーファリン】 Ⅷ‐13.4.潰瘍性大腸炎治療剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)

【ワーファリン】  Ⅷ‐13.4.潰瘍性大腸炎治療剤との相互作用(適正使用情報別冊(Ⅷ 相互作用各論) 第3版 2019年3月更新第9版)
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回答

(Ⅷ-29「サラゾスルファピリジン」の項参照)


[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]

〔薬効分類 239 その他の消化器官用薬〕


[相互作用の内容]

本剤の作用を減弱したとの報告がある。


[併用時の注意]

十分な情報で評価が確立するまで、一応の注意が必要である。

 

[相互作用の機序]

不明。


[相互作用の事例]

<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用減弱】

51才女性。深部静脈血栓症のためワルファリンを投与しており、5mg/日にてINRは2~3で安定していた。孤発性の盲腸潰瘍と診断され、メサラジン2400mg/日を処方された。その後もワルファリン5mg/日を継続したが、プロトロンビン時間はメサラジン開始以降は測定していなかった。慢性の静脈うっ滞が著しくなり入院、検査を行った所、プロトロンビン時間11.9秒、部分トロンボプラスチン時間23秒、INR0.9であり、ヘパリン静注で部分トロンボプラスチン時間を50~80秒に維持した。翌日よりワルファリンを増量したが、入院10日目までプロトロンビン時間は12.1~15.1秒、INRは1.1~1.6で推移した。第10病日、メサラジン投与中止。第11病日および第12病日のワルファリン投与量は8mg/日で、第11病日のプロトロンビン時間15.5秒、INR1.8。第12病日、プロトロンビン時間16.5秒、INR2.1。その後はワルファリン5mg/日に減量した。(海外)

 

 

【参考文献】    [文献請求番号]
1)Marinella MA: Ann. Pharmacother.,    32,    841(1998)    WF-1309 

【図表あり】