[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 119 その他の中枢神経系用薬〕
[相互作用の内容]
本剤との相互作用はないと考えられる。
[併用時の注意]
特に注意する必要はないと思われる。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【ドネペジル塩酸塩、相互作用なし】
健康成人男子12名において、ドネペジルの連続投与はワルファリン単独投与時のS-ワルファリン、R-ワルファリンの最高血漿中濃度、同到達時間、AUC、半減期、経口クリアランス、分布容積およびプロトロンビン時間最大値、同到達時間、プロトロンビン時間-時間曲線下面積に対し影響しなかった。(海外)
<基礎研究報告>2)【ドネペジル塩酸塩、相互作用なし】
ラットにワルファリン0.5mg/kgとドネペジル3mg/kgを併用にて経口投与した際のプロトロンビン時間、活性化部分トロンボプラスチン時間は、ワルファリン0.5mg/kgの単独経口投与時と差はなかった。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Tiseo PJ et al.: Br. J. Clin. Pharmacol., 46(S-1), 45(1998) WF-1898
2)小野 英樹ら: 薬理と治療, 26(S), S1321(1998) WF-1897
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 119 その他の中枢神経系用薬〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強したとの報告がある。
[併用時の注意]
十分な情報で評価が確立するまで、一応の注意が必要である。
[相互作用の機序]
不明。
[相互作用の事例]
<症例報告事例>1)【ワルファリンの作用増強】
43才女性。ワルファリン療法施行中で定期的にプロトロンビン時間とBCR(British Corrected Ratio)を測定しており、BCRは2.3~2.8の治療域にあった。月経過多を訴えBCRを測定したところ、4.10に上昇していた。1ヵ月前よりピラセタム600mg/日を服用していることが判明した。ピラセタム中止によりBCRは2.07へと戻り、ワルファリンを再開した。(海外)
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Pan HYM et al.: Eur. J. Clin. Pharmacol., 24, 711(1983) WF-0410
[相互作用を示す薬剤名(代表的商品名)]
〔薬効分類 119 その他の中枢神経系用薬〕
[相互作用の内容]
本剤の作用を増強する可能性がある。
臨床での報告はない。
[併用時の注意]
併用開始時および併用中止時は、血液凝固能検査値の変動に注意すること。
[相互作用の機序]
不明。
[相互作用の事例]
<臨床研究報告>1)【相互作用なし】
12名の健康成人をワルファリン投与によりINRを1.5~2.0にコントロールし、ブロファロミン(MAO阻害剤:本邦販売なし)50mgを7日間併用したが、プロトロンビン時間は有意な変動を示さなかった。また、4名にINRの増加(2.5以上)が認められたが、感染症や食欲減退等の影響と考えられ、ワルファリンとの相互作用の影響を立証するには至らなかった。(海外)
<基礎研究報告>2)【エチルビスクマセテート、フェニンジオンの作用増強】
ラットにおいて、エチルビスクマセテート(本邦販売なし)やフェニンジオン(本邦販売なし)の抗凝固作用はイプロニアジド(MAO阻害剤:本邦販売なし)の前処置で有意に増強された。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Harding SR et al.: Clin. Invest. Med., 15(S-A), 18(1992) WF-1337
2)Hrdina P et al.: Biochem. Pharmacol., 12(S), 241(1963) WF-1418