一般的な注意ではあるが、産褥期は、妊娠・分娩によって生じた母体変化の回復時期であることや、様々な影響(ストレス、細菌感染など)を受け易いことなどから、この時期にワルファリン投与によって出血するリスクは高くなる可能性がある。血液凝固能検査値のみならず産褥婦の臨床症状に注意し、慎重に投与すること。
産褥期におけるワルファリンの投与量について、産褥期の群と年齢の対応する群で比較し、導入期の投与量及び維持量で産褥期の群が有意に高用量であった1)。
【参考文献】 [文献請求番号]
1)Brooks C et al.: Br. J. Obstet. Gynaecol., 109, 187(2002) WF-1385
【更新年月】
2021年1月