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  • 公開日時 : 2016/03/28 00:00
  • 更新日時 : 2024/10/29 15:55
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【フィコンパ】 (1)併用により、フィコンパの血中濃度に影響を与える抗てんかん薬はありますか? (2)併用により、フィコンパは他の抗てんかん薬の血中濃度に影響しますか?

【フィコンパ】 
 
(1)併用により、フィコンパの血中濃度に影響を与える抗てんかん薬はありますか?
(2)併用により、フィコンパは他の抗てんかん薬の血中濃度に影響しますか?

 
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回答

(1)カルバマゼピンとフェニトインに関しては、電子添文上、併用注意になっており、本剤(ペランパネル)の血中濃度が低下する可能性があります。(引用1)
 
他の抗てんかん薬併用時のフィコンパの血中濃度への影響について、適正使用ガイドに以下の記載があります。(引用2)
・カルバマゼピン、フェニトインはペランパネルの血中濃度をそれぞれ66%、49%低下させた。フェノバルビタール、トピラマートのペランパネルの血中濃度への影響は18%以内であった。クロバザム、クロナゼパム、レベチラセタム、ラモトリギン、バルプロ酸及びゾニサミドの影響は認められなかった。
 
(2)フィコンパ併用時の他の抗てんかん薬の血中濃度への影響について、適正使用ガイドに以下の記載があります。(引用2)
・ペランパネル併用によるカルバマゼピン、クロバザム及びバルプロ酸の血中濃度の変動は10%以内であった。
 
【関連情報】
適正使用ガイドには、併用抗てんかん薬との相互作用に関して以下の記載があります。(引用2)
■フィコンパとの併用に注意する薬剤(相互作用)
・本剤は主としてCYP3Aで代謝される。
・本剤は、フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン、CYP3A誘導作用を有する薬剤(リファンピシン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等)、CYP3A阻害作用を有する薬剤(イトラコナゾール等)、レボノルゲストレルを含む経口避妊薬、アルコールは併用注意とされている。
 
■併用抗てんかん薬との相互作用
[ペランパネルの血中濃度に及ぼす抗てんかん薬の影響]
プラセボ対照試験でペランパネル12mg/日までの用量を投与された日本人を含むてんかん患者(部分発作又は強直間代発作)を対象とした母集団薬物動態解析において検討した。
 
[抗てんかん薬の血中濃度に及ぼすペランパネルの影響]
外国で実施されたプラセボ対照試験でペランパネル12mg/日までの用量を投与されたてんかん患者(部分発作)を対象とした母集団薬物動態解析において検討した。
結果は下記のとおりである。
 
●抗てんかん薬との相互作用の一覧表a)
【関連情報】
電子添文には、相互作用に関して以下の記載があります。
10.相互作用(引用3)
本剤は主として薬物代謝酵素CYP3Aで代謝される。
 
10.2 併用注意(併用に注意すること)(引用1)
表中の番号は電子添文の各項目を示しています。
 
 
【引用】
1)フィコンパ錠2mg・4mg・細粒1%電子添文 2024年2月改訂(第5版) 10.相互作用 10.2 併用注意(併用に注意すること)
2)フィコンパ錠2mg・4mg・細粒1%・点滴静注用2㎎適正使用ガイドVII.フィコンパとの併用に注意する薬剤(相互作用) p22(DI-J-974)
3)フィコンパ錠2mg・4mg・細粒1%電子添文 2024年2月改訂(第5版) 10.相互作用
 
【更新年月】
2024年10月

 
【図表あり】
KW:カルバマゼピン、クロバザム、ラモトリギン、バルプロ、クロナゼパム、レベチラセタム、フェノバルビタール、フェニトイン、トピラマート、ゾニサミド、併用、相互作用、血中濃度、抗てんかん薬